石との接着 ~丸い石に小さいパーツをくっつけてみる~

石といろいろな素材についての接着について考えてみました。

調べてみると、石や砂(砂利)の接着について説明するのは、なかなか奥の深い、難しいものだと思いました。
と言うのは、この素材とこの素材には、必ずこれを使えばOK!ということができないのです。 石の種類(組成)・大きさ・形状・表面の状態(多少吸い込みのあるもの、ほとんどないもの等)などが 一律でないことや、接着する相手の素材もまたそれぞれ…。

ということで、今回は大きな丸みのある、表面は凹凸があり、 かつ少々吸い込みもある、白那智石(和歌山産)といくつかの素材のチップ(小さなパーツ)の接着について、 試してみます。ある程度は違う条件の石と素材にも、参考になるかと思います。
また、接着全般には、接着剤メーカーのHPを見るのも良いでしょう。いろいろな情報が載っています。
(メーカーによっては接着剤の相手同志を選んで、それに合う接着剤を示してくれるサイトもあります。)

ペイント同様、まず接着の前には石を洗って土ぼこりなどの汚れを取り除き、 よく乾燥させてから接着して下さい。
どんな接着でも、ほこりや汚れ、油分は接着の妨げになります。水性以外の多くの接着剤は、水気も厳禁です。

1.オイルパステル

今回接着した素材は、上から時計周りに
1.木(小枝輪切り)
2.ガラス(ビーチグラス)
3.金属(ユニクロナット)
4.皮
5.小石(緑花石)
6.ゴム(底用合成ゴム)
7.プラダンボール
(ポリプロピレンまたはポリエチレン)
中央は8.コルク(シャンパン栓スライス)
の8種類です。


接着剤は1・2・3・5は変成シリコーン系接着剤 (1)を4・6・8は合成ゴム系接着剤 (2)を7は(ポリプロピレン接着が可能な) 合成ゴム系接着剤(3)の透明色を使用しました。
傾いた面への接着の場合は、位置がずれたり落ちたりしないように、 テープなどで硬化するまで固定する必要があります。


今回使った接着剤は、
いずれも1液性(2種類の材料を混ぜ合わせる2液性の接着剤もあります。 代表的なものは、エポキシ系接着剤 (*4)などのものです。
シリコーン系やゴム系のものは、硬化後もカチカチになることなく、ある程度の弾性が残ります。

今回は接着しなかった紙や布は皮と同じもので可能です。
また、白那智のような石とであれば、酢酸ビニールエマルジョン系接着剤(木工用としてよく知られている、 水性の白色の接着剤です)でも接着できるかと思います。
この他、更に小さい粒などを接着する場合はゼリー状の瞬間接着剤などを使ったり、 すぐ接着させたい場合はグルーガン (*5)による接着をしたりもできます。


1. 変成シリコーン系接着剤

ここ何年かの間に市販品として出てきた、 “(超)他用途”とか、“(超)強力”などとパッケージに書かれている接着剤。
今回の素材も、全てこれでも接着できるかと思います。耐久性や耐熱性にすぐれています。


2. 合成ゴム系接着剤

1の変成シリコーン系が出るまでは、この接着剤が“他用途”といわれていました。
木工用の酢酸ビニールエマルジョン系接着剤と同じ位、手に入れやすい、ポピュラーなものです。
防水・耐薬品性にすぐれていますが、熱には弱いです。


3. ポリプロピレン接着が可能な合成ゴム系接着剤

2の合成ゴム系の特殊なもので、これも最近出てきたものです。
プラスチックの中でも、ポリプロピレンやポリエチレンは接着できない、難しいと言われている素材ですが、この接着剤のようなものも数種類出てきています。


4. エポキシ系接着剤

金属やガラスなど、吸い込みのない素材の接着に適しています。 硬化すると、固くなります。耐水・耐油・耐熱性があります。


5. グルーガン

熱で溶けるスティック状の接着剤を、ガンのような器具を使って溶かしたものを押し出し、 冷めるまでに接着するものです。
フラワーアレンジなどによく使われています。